日本協同教育学会研究倫理綱領

(2023年11月4日 第19回大会総会決定)

前文

 日本協同教育学会は、互恵的な信頼関係を基盤とした協同に基づく教育・学習環境の創造・実践普及 を通し、民主的で公正な社会の形成と発展を目指している。本学会の成果を会員相互に知的財産として 共有するとともに、学校や社会に発信していく責務がある。協同教育を創造的に研究・実践し、普及す る本学会の活動に際し、すべての人の基本的人権や尊厳に配慮し、民主的で公正な活動環境のもとで協 同教育の実践とその研究を発展させるための指針として日本協同教育学会倫理綱領を定め、会員の研 究倫理に対する認識の深化を図ることとする。

研究倫理綱領

1.(綱領の順守)

会員は、すべての人の基本的人権や尊厳に配慮し、本学会の会則及び本研究倫理綱領を遵守する。

2.(公平・公正な活動)

会員は、協同教育及び協同教育研究の専門家として、互恵的な信頼関係を基盤とした協同に基づく研究や教育・学習環境の創造、実践普及にあたり、科学的かつ学術的な根拠に基づいて、公平で公正な専門的判断と議論を行う。

3.(倫理的な問題の防止と対処)

会員は、協同教育に関する研究や教育・学習環境の創造、実践普及などすべての学会諸活動において、起こりうる倫理的問題を想定し、それらの防止に努める。
1)学会諸活動において、すべての人の基本的人権や尊厳、価値や社会の多様性を尊重し、あらゆる偏見や差別を積極的に否定する。
2)学術的・実践的な研究においては、真理の探究と論証に努め、情報やデータ、調査結果などの改竄・捏造・偽造、当該研究者の了解もしくは適切な表示なく流用するなどの研究不正行為を行わない。
3)二重投稿、ゲスト・オーサーシップ、ギフト・オーサーシップ、ゴースト・オーサーシップなど、発表倫理に反する行為をしてはならない。
4)研究資金を不正に利用してはならない。
5)研究活動において知り得た情報を不当に利用してはならず、秘密保持の義務を負う。
6)人を対象とした研究活動にあたっては、その過程全般、成果の公表方法、終了後の対応等について対象者(もしくは保護者)や協力者に対して十分に説明し、対象者あるいはその保護者もしくは所属機関の長から研究に対する同意を得て実施する。
7)研究の遂行および研究成果の発表にあたっては、対象者(もしくは保護者)や協力者の利益を損なってはならない。発表された研究成果は、発表者の知的財産として適正に扱われなければならない。また、利益相反による弊害が生じないよう注意しなければならない。

4.(科学者の行動規範)

会員は、協同教育を研究・実践し、普及する活動を行う際には、日本協同教育学会研究倫理綱領に従うとともに、日本学術会議声明「科学者の行動規範―改訂版―」(2013年1月25日)を理解してこれを行うものとする。

5.(学会の責任)

日本協同教育学会は、この研究倫理綱領を徹底するとともに、継続して研究倫理環境の整備に努める。

附則

1.この研究倫理綱領は、2023年11月3日開催の理事会を経て、2023年11月4日の第19回大会総会において制定し、同日から施行する。
2.研究倫理綱領の改定は、理事会の議を経て、総会での承認を得るものとする。

日本協同教育学会は、日本学術会議協力学術研究団体です。